NO26 乳房炎発生を防ごう  清拭は乳頭の先端を意識して
 この季節、乳房炎の発生は少し落ち着いてきていますか?一度発生すると慢性になってしまったり、なかなか治らずに廃棄乳が増えてしまったり・・・。常に頭を抱える問題です。

 ここで今一度、原点を振り返ってみてください。搾乳時に、乳頭先端を意識していますか?

 乳頭先端の清潔度は乳房炎発生と深くかかわっています。以前、管内に酪農家さん数軒で、ミルカーをかける直前の乳頭に 残っている細菌数を調べてみました。この時に拭きやすい乳頭側面(図のA ピンクの部分)と乳頭先端(図のB ブルーの部分)の2ヵ所について調べたところ、側面はとても奇麗になっていますが、先端にまだ菌がたくさん残っていました。図の写真はある農家さんの例ですが、他の農家さんでも細菌の数は似ていました。

 せっかくディッピングや、一頭一布を行ったとしても、先端の汚れをしっかりふき取ることができなければ乳房炎のリスク は減らせません。また、乳頭口がリング状やガサガサになってしまうと、どんなに意識しても汚れを落としきることは難しくなって しまいます。

 そうならないように過搾乳にも注意が必要です。でもまずは今の牛、今の乳頭をできるだけ奇麗にしてみましょう。拭いたつもりが意外と落としきれていないもの。新しい道具もお金も必要ないのがいいですよね。

 ぜひ次の搾乳から、乳頭の「先端」を意識した清拭を行ってみてください。乳房炎でつぶれてしまう牛や乳房がなくなるよ うに。
(農業共済新聞千葉版 2008年2月2号に掲載)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会