NO27 おへそを消毒していますか? 菌が入ると死亡するケースも
 みなさんは子牛が生まれたら、おへそを消毒していますか?

 分娩時、引きちぎれるおへそは、その時まで母牛と子牛をつなぐ唯一の血管です。引きちぎられたおへそは2〜3日で閉鎖しますが、この間子牛がじめじめしたふん尿だらけの牛床に置かれていたりするとおへそから菌が進入し、そこは菌にとって、栄養豊富なために絶好な繁殖ポイントになってしまいます。

 ちょうど子牛が座ったときにべったりと床におへそがつきますので、汚染されやすい状態にあります。生まれた子牛は乾燥した清潔な場所に置くことが最も大事ですが、さらに感染予防のためヨードチンキやディッピング剤などでおへそを浸してあげると安心です。

 おへそは体の中と体の外をつないでいる最も短い通路です。
 もしもおへそから菌が進入 し感染してしまった場合、おへその部分で黄色い膿がたまってしまったり、触ると熱を持っていたり、痛がったりします。これが臍帯炎です。局所的な感染なら数日治療すれば回復しますが、おへそから 肝臓や全身に菌が広がり、肝膿瘍や関節炎、肺炎などさまざまな症状が見られ死に至るケースも少なく はありません。臍帯炎で治療した子牛が治っていたと思っていたら、その後死亡してしまい、おへそ 周囲を切開したらおなかの中で多量の臭い膿がたまっていたことがありました。

 おなかの中で感染が起こっている場合、外から見ただけでは分からないので、注意が必要です。 耳が垂れている、なんだか元気がない、目やにが出ているなど子牛の小さな変化を見逃さないように、観察してあげてください。

油さしの容器を活用し、
おへその中を
ヨードチンキで消毒

(農業共済新聞千葉版 2008年3月2号に掲載)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会