NO31 携帯型超音波画像診断装置を導入早期・確実な妊娠鑑定で経営安定を支援 
 日常業務に繁殖検診があります。
 主に直腸検査によって牛の妊娠鑑定や繁殖障害の診断、治療などを行っています。 直腸を介しての触診によって子宮や卵巣の状態を判断しているのですが、もちろん中の様子をみることはできません。しかし超音 波画像診断装置(エコー)を使うと、プローブという探子を用いて子宮や卵巣、胎子を白黒写真のように写し出すことができます。

 最近、わが診療所にも軽量化されたもの(カーナビ程度の大きさ)が、繁殖検診用として新しく配備されました。それま では小型テレビのような重いもので、見るまでの準備が大変でした。まだまだ経験が少なく、短時間で多頭数をこなすのはとても 無理ですが、これから積極的に使って診断技術を向上させ、少しでも農家さんの役にたてればと思います。

 個体差はありますが、妊娠鑑定時にエコーを使った場合、胎齢28日以降で胎子の描出ができ妊娠しているかどうかがわか ります。30日以降では小さな胎子の中心でタッタッタと動く、心臓がわかります。40日を過ぎるくらいになると、胎子の形もかな りはっきりし、背骨などの骨格もわかります。また胎子がピクンと動いたりすることもあります。胎齢が進み60日齢ごろになると 、雄か雌かの性判別が可能です。

 かなりの経験を必要とする技術でわたしはまだ完全に習得できていませんが、直腸検査では判断できないことなので早くわかるようになりたいです。

 双子を受胎している牛で、左右で胎子の大きさが違っている牛がいました。「当てにはなりませんが、雄と雌の双子だと 思います」と伝えました。「うーん。それだと両方間違えても正解になっちゃうべ〜」と笑われているのが現状です。



(農業共済新聞千葉版 2008年7月2号に掲載)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会