NO.35 牛コクシジウム症  駆虫プログラムの実施を
 生後1カ月くらいの子牛が血液混じりの痢をしているのを見たことはありますか?

 この原因の一つといて牛コクシジウム症が考えられます。牛コクシジウム症の原因はコクシジウムという原虫で、牛では13種類ほど知られています。

 コクシジウムは、体外ではオーシスト(殻に包まれた虫卵)として存在し、それを子牛が口から摂取することで感染 します。摂取されたオーシストは子牛の腸の粘膜上皮細胞内で成虫となり、新たなオーシストを下痢便と一緒に、大量に体外へ排出します。

 しかし、コクシジウムに感染していても下痢をしない子牛がいます。これらの牛はオーシストをふん中に排出してい ますので、同居している牛はすぐに感染してしまいます。事実、管内の酪農家で子牛7割が感染していた例があります。

 子牛の下痢や血便でお悩みの方は家畜診療所に相談しましょう。

 もしコクシジウムであれば、その子牛の治療と同時に、ほかの子牛にはコクシジウム症が発生しないように予防、駆虫プログラムを試してみてはいかがでしょうか?生後10日目にサルファ剤を3〜4日投与します。さらに7〜10日間空けて、もう一度3〜4日投与します。このように2回繰り返す方が効果的です。

 コクシジウムのオーシストは、熱や薬剤に強く完全に駆除することが大変難しいといわれています。
 大事な子牛を下痢から守るために環境を整えることももちろん大事ですが、コクシジウムの駆虫プログラムを実施してみてはいかがでしょうか?
(農業共済新聞千葉版 2008年11月2号に掲載)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会