NO37 子牛の出べそにご用心 早めの判断と的確な対処を
 牛舎内を暖かく感じる寒い季節となりました。
 牛は寒さに強いとうらやむ方もいるかもしれませんが、子牛はそう とも限りません。体重に比べて体表面積の大きい子牛は特に寒さに敏感です。そのため、この季節は下痢や肺炎が増えますが、 一年を通して意外に多いのが「出べそ」です。

 出べそには大きく2種類があるのをご存知でしょうか?それが「臍ヘルニア」と「臍帯炎」と呼ばれるものです。

 臍ヘルニアは、通常1週間程度で閉鎖するはずの臍輪がふさがらず、そこへ腸管が落ち込んできたものです。へそを押した 時に指が中に入るので判断できます。2〜3指幅程度の穴は、通常ヘルニアネットやガムテープを巻く方法で治ります。それでも ふさがらない場合や、大きい穴のときは手術が必要になります。

 臍帯炎の多くは、細菌が感染することで起こり、一見すると臍ヘルニアに似ていますが、しこりがあったり押すと痛がり ます。臍帯は母体から栄養をもらうパイプであり、それだけに肝心な所につながっています。

 生まれたばかりの子牛のへそは無防備なので、ここから細菌が侵入すると臍帯炎にとどまらず、あらゆる病気の元になり ます。また、臍帯炎になると臍輪がふさがらず、臍ヘルニアの原因にもなります。出べそを防ぐためには、生まれた子牛のへそを きちんと消毒することはもちろんですが、その後、へその緒が乾くよう牛床管理には十分注意しましょう。下痢や肺炎にならない ようジャケットなどで子牛の防寒に注意されていると思いますが、敷料を厚くすることで牛床の乾いたエリアを作ることも非常に 大切です。

 出べそというだけで市場価格が下がるので、臍ヘルニアや臍帯炎は早めの処置が必要です。子牛の観察ポイントとしてへ その状態はとても大切ですので、ぜひ注意してください。

ヘルニアネット


軽症の場合は
ヘルニアネットなど
外部からの固定
で治療する。
(農業共済新聞千葉版200X年◎月◎号に掲載)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会