NO.44 繁殖管理の見直し   ホルモン剤に頼らない発情発見を
 妊娠鑑定の時に「この牛、双子かもしれないから気をつけて」と言われたことはありませんか?皆さんの農場でも、ときどき双子の分娩があると思います。かわいらしい子牛が2頭並んでいる姿はとてもほほ笑ましいですね。
 しかし、乳牛にとって双子の分娩は大仕事です。難産になることも多く、お産後の病気や繁殖障害にも悩まされます。特に、暑い夏を乗り切ったばかりのこの時期に双子を産んだお母さん牛は大変です。乳熱、産褥熱、ケトーシス、第四胃変位と、お産後の病気をフルコースで発症してしまうことも少なくありません。
 では、どんな時に二つの卵が排卵され、双子を妊娠するのでしょう。双子の妊娠には遺伝、品種、季節、産次、泌乳量などさまざまな要因があることが分かっています。そして皆さんも感じられていたと思いますが、最近の調査では繁殖の治療にホルモン剤をたくさん使った牛でも双子が増えることが分かりました。発情を起こさせる作用を持つホルモン剤が、二つの卵を排卵させているようです。双子の分娩によるお母さんの事故を減らすために、繁殖管理を見直してみませんか?双子妊娠の要因のうち繁殖治療は、品種や季節とは違って人為的な要因です。ホルモン剤の多用を避けることで双子の分娩が抑えられるかもしれません。今一度初心に帰り、ホルモン剤による治療に頼らず自分の目で確実に発情を見つける習慣をつけましょう。
(農業共済新聞千葉版 2009年9月2号に掲載)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会