NO.46 立てなくなった牛   看護療法を実践しましょう
 起立不能症になった乳牛をどうしていますか?
 乳牛は乳熱、脱臼、筋肉の損傷や乳房炎などの何らかの理由で起立不能になってしまうことがあります。皆さんはそのようなときどのようにしていますか。
 早く立たせようと叩いたり蹴ったり過度な起立強要をしていませんか。
 立てない牛を起立させるために、重要なことがあります。
 それは、その動物に苦痛を与えないように、また、苦痛を緩和するように努めることです。つまり、立てない牛を硬く滑りやすい床の上に置いたままにしたり、不衛生な場所に置いたりしないようにします。立てない牛をできる限り快適にすることが重要です。
 なぜなら、硬い床の上で同一姿勢を5〜6時間続けると、筋肉や神経の圧迫損傷が起こります。また、滑りやすい床の上では、もがくことで筋や腱の切断、脱臼などを起こしてしまいます。さらに不衛生な場所に置くことで乳房炎を発症することもあります。このようにして引き起こされた二次的な障害は、致命的な障害になってしまう恐れがあります。
 これらの障害を予防するために看護療法を実践しましょう。床ずれを予防したり足を痛めたりしないように、牛を広い場所に移し、滑らない床(土間や古畳など)の上に十分な敷きわらを入れます。滑走防止ベルトの装着も足を痛めないようにするために効果があります。自力で寝返りができないときは、1日数回寝返りをさせます。寝返りをさせたら、下にしいていた足をマッサージし、血液循環を良くします。温湿布は痛みを和らげる効果があります。
 もしも次ぎに立てない牛ができたら、積極的に看護をして苦痛を取り除いてあげましょう。
(農業共済新聞千葉版 2009年12月2号に掲載)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会