NO.47 肥育牛でも中耳炎!?
 最近すっかり寒くなり、人も牛も風邪が流行ってきましたね。
 農家のみなさん、この時期は、風邪の牛の世話で大変だと思います。
 そんな風邪気味の牛たちの中に治療しても、「なかなか熱が下がらない」「下がっても1〜2日するとまた熱が上がってしまう」なんて牛はいませんか?このような症状を示す牛がいたら、獣医師に相談してみて下さい。
 それはマイコプラズマによる中耳炎の可能性があります。マイコプラズマによる中耳炎は、一般的に、生後30〜90日齢の子牛で多くみられ、耳翼下垂、顔面・眼瞼麻痺および斜頚など特徴的な臨床症状を示すといわれています。しかし西部管内のある肥育農家では、素牛導入後1〜4か月(生後9〜12か月齢)でも中耳炎が散見されています。中耳炎といっても耳翼下垂はわずかしか見られず、顔面・眼瞼麻痺および斜頚などもよっぽど末期にならないと見られません。そこで我々は、40度以上の発熱を繰り返し、わずかに耳が下がってきたかなという状態の牛で鼓膜切開を行い、その後三日間、耳洗浄を行い、同時に抗生剤を投与したところ、それまで繰り返した発熱が嘘のようにおさまった例が多数ありました。これまで治りにくい風邪として延々治療していた牛が、鼓膜を切開してもらうと嘘のように熱が下がって、エサを食べ出すかもしれません。
(農業共済新聞千葉版 2010年2月2号に掲載)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会