NO.52 消毒で病原体から牛を守ろう
 宮崎県で口蹄疫が発生し、日本の畜産に大きな打撃を与えました。現在のところ口蹄疫が発生してしまうと、 殺処分して病原体を封じ込めるしか方法がありません。
 現在私たちができることは、口蹄疫ウイルスを農場に入れ ないようにすることしかありません。酪農家や肥育農家またそれに携わる我々も含めて、養豚農家に比べ消毒を行 っている人は少なかったように感じます。しかし、最近千葉県内でもサルモネラ症やウイルス感染症等も発生して おり、原点に戻り病原体から牛を守ることはとても重要なことなのです。口蹄疫の移動制限が解除されたことに安心せず、これからも消毒を行うことが必要です。口蹄疫ウイルスには炭酸ナトリウム、消石灰、ヨウ素系消毒薬、 塩素系消毒薬、アルデヒド系消毒薬などに効果が有るといわれていますが、一般的に牛舎で使われているのは消石灰 だと思います。
 そこで消石灰の使い方を説明します。
 まず農場の入口を1か所にしましょう。そして、その入口 の地面が真っ白になるまで消石灰を撒きます。目安は1平方bに0.5〜1`です。雨や車が通って黒い地面が見えてきたらまた撒きましょう。
 消石灰は目や粘膜に刺激がありますので、散布する際はマスクやゴーグルをしましょう。 むらがないようにほうきでまんべんなく掃きましょう。
 また牛舎の入口に踏み込み消毒槽を用意し、入ってくる人 の長靴を消毒してもらいましょう。踏み込み消毒槽にも消石灰をそのまま入れてもよいですし、1gの水に消石灰を 10〜100c入れた消石灰乳でもかまいません。近隣の酪農家同士で仲良く行き来をしている方もいらっしゃいま すが、その際も消毒をしてもらうようにしましょう。頻繁に訪れる獣医師用の長靴も用意してください。
 石灰はアル カリ性の消毒薬なので、酸性の消毒薬と同時に使うと意味がありません。消石灰を撒いた上に酸性の消毒薬を使うの は効果もありませんし、有毒ガスが出る可能性もあるのでやめましょう。
 消毒は毎日実施することが大切です。消毒薬は、積んでいるだけでは効果がありません。ぜひ活用していただきたいと思います
(農業共済新聞千葉版 2010年8月2号に掲載)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会