NO.53 子牛の除角は早めに
 子牛の除角はどれくらいの時期に行っているでしょうか。
 除角は角があることによる牛同士の競合や管理側の 危険を防ぐ効果があります。以前は力ずくで抑えつけて行うこともあったようですが、最近は動物福祉や安全性の 観点から、鎮静剤で眠らせて行うことが推奨されています。
 鎮静剤は一胃の運動や呼吸を抑制する危険性もあるため、 体の大きい育成牛や成牛では少なめに使用し、しっかりと保定して立ったまま行います。また、同時に角の根元に局所 麻酔を使用することにより、牛が暴れにくく安全に作業ができ、術後の痛みも和らげるようです。麻酔をした後は角を 根元近くで切り、焼きゴテなどで周囲の組織をよく焼きます。
 除角を実施する時期は生後2週〜1か月に行うのが良いでしょう。2か月を過ぎると角の内部に神経や血管が増えてきて、角が大きくなればなるほど除角の際の出血や焼きゴテ をあてる時間が増え、牛にかかるストレスも大きくなります。また出血が多くなると、術後に化膿するリスクも増えて きます。前述のようにあまり大きい牛は保定が大変で、人間側の危険も増します。ですから、牛、人間共に負担を少な くするためにも、早めの除角をお勧めしています。
 最後になりましたが、除角に適した季節というのもあります。湿気 の多い梅雨やハエの発生の多い真夏はあまり良くないようです。これからは涼しくなってきて除角に適した時期になり ますので、是非診療所にご連絡下さい。
(農業共済新聞千葉版 2010年9月2号に掲載)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会