NO.55 病気は予防が大切です
 「今年も寒いから下痢が流行りそうだ」とか、「肥った牛は四変が危ない」とか、「年寄り牛だから産んだら腰が抜けそうだ」 など、経験的に病気の発生を予測していませんか?
 毎年寒い冬が巡ってくることや牛が年をとっていくことは避けられませんが、その 病気は予防できるかもしれません。
 例えばコロナウイルスによる冬場の下痢。血便になることもあり、乳量が激減する厄介な病気ですが、既に有効なワクチンが開発されています。また、子牛がよく下痢をするという場合、大腸菌が悪さをしていることも考えられます。 大腸菌自体は牛舎環境中どこにでもいるような菌ですが、生まれたばかりの子牛にとっては脅威の一つであることに間違いはありません。 そんな時は乾乳中の母牛に打つことで子牛の免疫力を上げるワクチンの効果が期待できます。子牛が尻尾を挙げて見るからに痛そうにし ているコクシジウムによる下痢、これも今ではたった一度飲ませるだけで防げる薬があります。その他にも過肥牛向けの肝臓の薬、高齢牛の腰抜け予防薬などがあります。
 養鶏・養豚・肥育分野では常識となっている予防の概念ですが、未だに酪農家に十分に浸透していな いように思われます。畜主の自助努力(搾乳衛生・飼養管理・環境衛生)に勝る薬はありませんが、ワクチンなど獣医師の扱う薬で予防 できる病気があります。
 詳しくは管轄の診療所にお尋ね下さい。
(農業共済新聞千葉版 2011年2月2号に掲載)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会