NO.59 暑熱対策 畜舎の換気・水環境・給餌をチェックしましょう
  この夏は3か月予報によれば、40%の確率で平年並かより暑いと発表されました。また今年は電力不足が心配されます。すでに準備されている方もおられると思いますが、暑熱対策を考えてみましょう。
 まず、換気について。成乳牛は気温が30度のとき、1時間当たり798立方bの換気が必要といわれています。畜舎の開放度を点検してみてください。窓は開放されていますか。空気の流れが滞る場所はありませんか。扇風機の風は個体によって当たり方が違っていませんか。風の通り道に邪魔な物はありませんか。思い切って壁をなくして風通しをよくしましょう。また、西陽の当たる所は植物や寒冷紗などで覆い、直射日光を避けましょう。細霧装置がない所では、塩ビ管などで井戸水のような冷えた水を牛の背中に垂らすのもいいかと思います。
 次に、牛の水環境を整えましょう。乳牛は気温が高くなると1日に100g以上の水を飲むといわれています。ウォーターカップや給水漕を掃除して、配管もチェックしておきましょう。
 最後に、餌のやり方です。多回給飼して一気に餌を食べさせないように、気温が下がる夜間に給飼するなど気を付けてあげましょう。餌の中身は、消化性の良い乾牧草を与えルーメンの熱産生を高めないようにしましょう。ただ、暑熱ストレスのかかる時期の乳牛には、餌の変化も新たなストレスになりかねませんので、夏場の餌の調整や切り替えは慎重に行うべきです。また、反芻の低下への対応策として重曹の投与、暑熱ストレスで要求量が高まるビタミン・ミネラルの増給、ルーメンの恒常性を保つために生菌剤、産前産後には強肝剤の投与も効果があると思います。他にも方法はあると思いますが、できることから始めてこの夏を乗り切りたいものです。
(農業共済新聞千葉版 2011年6月4号に掲載)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会