NO.6 豚の妊娠診断
 豚は妊娠期間が114日でお産します(3ヶ月、3週間、3日と言われています)。
 
 豚は受胎率が高いので、交配すればたいていの豚は 妊娠するのですが、なかには交配しても妊娠せずに不受胎のままの豚がでてきます。それを知らずに、妊娠しているものとして扱って、分娩予定日近くなって、空腹であることに 気づいたりすると、その間の経済的、労力的な損失ができてしまいます。

 そこで、北部家畜診療所では豚の早期妊娠診断を行っています。交配後、平均20日くらいから判定できるようになります。豚は発情が平均21日間隔でやってくるので、 次の発情が来る前に判定できれば、不受胎による損失はかなり減らせることになります。

 同診療所管内で行っている妊娠診断としては、診断機械を使った方法と、直腸検査法があります。診断機械には、超音波画像によって、妊娠子宮の羊水や胎子を確認する ものと、妊娠によって血液の増した子宮動脈の鼓動音や胎子の心音を聴取するものがあります。

 直腸検査とは雌豚の肛門から手を入れて子宮や卵巣などを触診するものですが、妊娠判断には子宮動脈の妊娠時特有の拍動を触ることで主に判定します。だたし、豚の 直腸腔はあまり広くないので、体の小さい未径産豚や脂肪の多い豚では、(特に腕の太い人は)操作が困難なことがあります。

 豚の妊娠診断については、まだ確立されていないことが多いので、中には判定微妙なものがどうしてもでてきてしまうのですが、価値のある技術でありますので、興味 を持たれた方は、ぜひ診療所にご相談ください。

「超音波診断装置です」
(農業共済新聞千葉版 2006年3月2号に掲載)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会