NO.64 子牛のマイコプラズマ 清潔な環境で十分な栄養を
 最近、酪農家の子牛でマイコプラズマの関与が疑われる症例が目立つようになってきました。今までは主に肥育牛で問題になっていました。
 「マイコプラズマ?聞いたことはあるけれど」−という方もいるかもしれません。主に肺炎などで問題になる細菌とウイルスの中間の微生物です。人でも問題になることがありますが、牛のマイコプラズマが人に伝染することはありません。
 子牛がマイコプラズマに感染すると肺炎、中耳炎、関節炎などがおこります。次のような症状が見られたら、注意が必要です。@風邪で長く治療しているのに、なかなか熱が下がらない。また、発熱を繰り返すAなんとなく調子が悪い子牛と思っていたら、耳が下がってきたり、首をかしげたりする。耳からうみがでているB足をぶつけた様子もないのに、最近足が腫れて痛がる子牛が多い−などです。
 マイコプラズマはその性質から、一般的に使用される抗生物質が効きません。特別な薬で治療する必要があります。また、子牛同士のなめ合いや汚染された哺乳用の乳首などを介してどんどん感染していくので、いつの間にか群全体で流行してしまうこともあります。
 それでは、マイコプラズマが牛群に入ってしまったら、もう駄目かというと、そうではありません。本県でも健康な子牛の鼻腔からマイコプラズマは分離されています。ほかのウイルスなどの病原体と混合感染したとき、体力や抵抗力が落ちているときに問題になるのです。健康な母牛から生まれた子牛に、暖かく清潔な環境で十分な栄養を与えていれば、十分対抗できます。
 予防や対策は、それぞれのケースで違います。何かあれば、診療所に声を掛けてくださいね。
(農業共済新聞千葉版 2011年11月4号に掲載)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会