NO.76 乳牛の足元はどうなっていますか?
 暦の上では春となりましたが、まだまだ寒い日が続きますね。路面凍結による転倒は大怪我にも繋がります、足元に注意して歩きましょう。

 ところで、大事な稼ぎ手達である乳牛の足元はどうなっていますか。蹄が伸びていたり、マットが凸凹だったりしませんか。転倒による怪我ももちろんですが、乳牛にとっての脅威はそれだけではありません。

 寝起きが不自由になると、どうしても食欲が落ちてしまい、当然乳量も減ってしまいます。空腹よりも痛みが勝るのでしょう。この痛みによるストレスが第四胃変位などのリスクを高めることが分かっており、受胎率の低下や無発情といった繁殖障害にも影響していることが知られています。

 また、牛床が凹んでいるとどうしても不衛生になりがちで、搾乳作業の効率低下や乳房炎の発症を招きます。何事もまずはしっかりとした足元から、ということですね。傷んだマットは交換しましょう。全てのマットを交換するとそれなりの費用になりますので、悪いものから徐々にでも構いません。その場合は牛の状態とマットの状態を合わせ見て、必要に応じて席替えするのもいいですね。

 削蹄は、牛の状況に応じて随時行うことが必要ですが、定期的に年最低2回は行うことをお勧めします。その際、無理をして自分で切るのではなく、出来るだけ削蹄師に依頼することをお勧めします。その分の時間を牛の観察にあて、発情や病気の早期発見に努めた方が、結果として経営の安定に繋がります。目先の出費はぐっと耐え、先を見据えた投資と考えましょう。出費以上の成果となって返ってきてくれるに違いありません。

 削蹄師の紹介や牛床環境について分からないことなど、最寄りの家畜診療所にご相談下さい。
(農業共済新聞千葉版)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会