NO.78 伝染性の風邪や下痢の対策は効果的な消毒から
 今年はずいぶんと寒暖差が激しい日々が続いています。季節の変わり目は体調を崩しやすいものです。冬から春にかけては、成牛でもウイルスや細菌などによる伝染性の風邪や下痢などの症状を示すものがしばしば見られます。

 餌を食べているものは特に治療をしなくても自然に治癒しますが、中には餌を食べなくなり泌乳量が激減する牛もいます。多くは牛舎内の1頭で発生するのではなく、複数頭で発生するため、経済的損失も大きくなります。

 このような伝染性の病気は、正しい消毒を行うことで感染の危険性をある程度下げることができます。消石灰は安価で入手しやすいため、多くの農家で踏み込み消毒槽や牛舎の周辺に散布する形で使用されています。しかし、踏み込み消毒槽の中に濡れた消石灰が固まっていたり、茶色く染まった水が溜まっていたりしているのを見かけることがあります。これでは消石灰の十分な消毒効果が発揮できません。

 踏み込み消毒槽の中には消石灰に水を加え、10%ほどの濃度にしたものを入れておけば高い消毒効果が期待出来ます。消毒効果は1か月ほど持続するとされていますが、汚れてきたら中身を入れ替えたほうがよいでしょう。また、地面に散布した消石灰は一度水に濡れたあと乾くと消毒効果がなくなってしまうので、雨が降った後は散布し直すよう注意してください。

 宮崎県の口蹄疫騒動から3年近くたちますが、消毒への意識が薄れてきてはいませんか?普段の小さな心がけで牛が伝染性の病気になる可能性を低くすることができます。改めて自身の牛舎の消毒について確認してください。
(農業共済新聞千葉版)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会