NO.82 近親交配に気をつけましょう
 以前に比べ「発情兆候が弱くなった、受胎率が低下している」と実感されている農家さんはいませんか。

 近年の繁殖成績低下は、高泌乳による栄養充足率の低下が原因の1つと考えられます。しかしながら、それだけではありません。近親交配も繁殖成績の低下につながります。

 自分の家にいる乳牛の血統について把握していますか?血統はもちろん、まず、父親の確認をしてください。父親を誤って把握していると最悪の場合、授精を行う牛の父親を授精してしまうことになりかねません。このような近親交配の牛は発育不良になりやすく、搾乳牛としても泌乳能力が低かったり、繁殖成績が悪かったりと、酪農経営におけるマイナス要因になりかねません。

 そこで、その対策として父親を把握しておくことをお勧めします。それだけでも、近親交配による悪影響を少しでも抑えることができます。そして、父親を把握していれば、その子供の祖父も把握することができるので、より近親交配を行いにくくなります。

 父親を把握する方法の一例として、今回は繁殖台帳を紹介したいと思います。一頭ごとに耳標番号および生年月日、その父親・母親および祖父の名前も記入します。そして、授精を行う際に日付・精液の名前を記入して、分娩したら分娩日を記入します。そうすることで、父親や祖父の情報がわかるため、授精を行う際の種雄牛の選択が容易になります。

 今回は繁殖台帳をお勧めしましたが、父親・母親・祖父を記載した一覧表を作成するだけでも、近親交配のリスクがかなり低下します。ぜひ作成してみてはいかがでしょうか?
(農業共済新聞千葉版)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会