NO.83 牛の蹄の管理について
 牛の蹄は牛自身を支えると共に、酪農を支えていると言っても過言ではありません。
 
 牛の蹄は「第二の心臓」とも呼ばれるほど血液の循環に関わっています。
 蹄が伸びすぎたり、変形したりして運動量が減ると、血液の循環に影響が出て蹄病や乳房炎などさまざまな障害が発生します。牛の蹄は牛床の環境によって伸び方が違いますが1ヶ月に6_ほど伸びます。放牧や運動が十分であれば自然に削れて正常な形になりますが、畜舎で飼われている場合、定期的に削蹄を行って蹄の形を整えなければなりません。

 みなさんは削蹄をどれくらいの間隔で行っているでしょうか。
 削蹄は、年に2回以上行うのが望ましいと言われています。正しい削蹄により安定した立ち方や歩行になります。それにより蹄病の予防となるのはもちろん、血液の循環が良くなることで乳量が増加したり、繁殖成績が向上したりと良い事だらけです。効果的な削蹄間隔は、分娩前1〜2ヵ月に実施し、その後は蹄の成長に合わせて4〜6ヶ月ごとに削蹄するのが理想的です。ただし、分娩1ヶ月前〜分娩後90日程度まではお産に対するストレス軽減のため、蹄の異常がない限り、削蹄は行わないほうがいいと言われています。

 牛は我慢強い生き物なので蹄に異常があっても普通に立っていることがあります。また異常を発見しても次の日には普通に立っていることもあります。しかしそれは治ったわけではなく我慢しているのです。蹄病の牛を無くすために、まず蹄の形の点検を行い削蹄する。さらに、牛床やエサについても問題があれば改善するというのが良いと思います。

 何か疑問や質問があれば最寄りの農業共済組合連合会家畜診療所か削蹄師へご相談ください。
(農業共済新聞千葉版)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会