NO.93 多胎子に注意
 牛の多胎子が増加していることをご存知でしょうか。牛は本来1頭ずつ子供を産む単胎動物ですが、2頭以上の子供を産むこともあります。多胎子の発生は、泌乳量の増加に伴い増えているといわれ、乳牛での双子発生率は現在約7lです。

 多胎子では危険を伴う場合が多くあります。その1つとして、2頭目以降の胎子が産まれず残ってしまう場合です。2頭目を分娩することなく数日経過すると、子牛が母牛体内で腐敗、膨張し、母牛に大きなダメージを与えることになります。

 そのようなことを防ぐためには分娩後、2頭目がいるかどうか確認することが大切です。尾を固定した後、消毒薬で外陰部と自分の手を洗浄し、母牛の子宮に向かい手を入れて確認します。後産をたどるように深く、自分の肩くらいまで手を入れます。直腸検査用のポリ手袋を用意しておくと便利です。手の届く範囲を確認し胎子に触ったら、2頭目の分娩に備え観察を継続し、分娩が進まない場合は獣医師に診療を依頼しましょう。

 また、手の届かない奥に胎子がいることもあります、確認後も安心しすぎず、分娩後は母牛の様子に注意してください。まれに双子以上、つまり3つ子や4つ子も発生があり、2頭目が無事産まれた後も確認が必要です。

 夏を乗り切り、牛も人も疲れが残る頃と思いますが、分娩のトラブルを減らすためにも産後のちょっと一手間を大切にお願いします。
(農業共済新聞千葉版)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会