NO.98 牛のBLV対策
 地方病性牛白血病(EBL)は牛のウイルス性伝染病(人には感染しない)で、近年その原因である牛白血病ウイルス(BLV)感染率の高い牧場の増加が全国的に問題となっています。
 BLVは感染しても目立った症状の出ない牛がほとんどで、気づかないうちに牛群内で感染が拡大し、生産性を悪化させています。BLVは感染牛の血液から他の牛へ感染します。
 その防除対策として、アブなどの吸血昆虫対策が効果的であることは昔から知られていましたが、殺虫剤の散布や感染牛の隔離による対策は、労力やコスト、広い土地が必要であり、あまり普及していません。

 千葉市の酪農家A牧場では、防虫ネットを活用した地方病性牛白血病(EBL)の感染予防対策に取り組んでいます。
 昨年5月から、ペルメトリンを含有する防虫ネットを放牧地以外の搾乳舎、分娩舎、哺育舎の周囲に高さ2bで設置したところ、夏期(5月から11月)のBLV陽転率が前年の15.9%から3.5%に低下しました。さらに、放牧地を除くと陽転率は0%であり、ネットの効果の高さがうかがえます。防虫ネットの恩恵はBLV感染防除だけではなく、「サシバエやアブが牛舎内に入ってこなくなり、牛が痒みや痛みで興奮することもなくなったので、搾乳作業が楽になった」といった声もあります。
 今回使用した防虫ネットは2×50bで3万円と比較的安価で、設置したら数カ月は効果が持続し、手間もかかりません。
 
BLV感染対策だけでなく、牛にとっての快適な環境づくりにもなる防虫ネットをぜひとも活用してみてください。
(農業共済新聞千葉版)
ちばNOSAI連 千葉県農業共済組合連合会