ビワ改植時における盛土の新土使用による樹体生育等の改善効果
2025年12月
| 筆者 | 所属 | 特産果樹研究室 |
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| 職名及び氏名 | 中後貴寛 | |
| 題名 | ビワ改植時における盛土の新土使用による樹体生育等の改善効果 | |
ビワ産地の多くのほ場では、長年にわたって同じ場所で栽培が続けられています。新たに苗木を植え付けても連作障害により生育が不良となることが少なくありません。これを回避する方法として、苗木の植え穴部分の土壌(約470L)にビワの栽培歴のない新しい土(以下、新土)を使って客土する方法が有効なことが知られています。しかし、重機による大がかりな作業が必要となり、実際に行われることはほとんどありません。
そこで、より簡易で実践可能な改植技術として、苗木の植付け時に盛土の部分のみを少ない新土(70L)で客土する盛土式客土法を考案し、その効果を検証しましたので、紹介します。
施設ほ場において、「富房」1年生苗木をこの方法で定植した結果、連作土(前年までビワ栽培をしていたほ場の土)を使用した場合と比較して、葉数や幹周等の生育が良好になりました。さらに、「富房」2年生苗木を同様に盛土式客土法で定植した試験では、連作土を使用した場合と比較して、3年間の合計収量が多くなる傾向がみられました。なお、収穫日や果実品質に差はみられませんでした。
また、「大房」2年生苗木を使用した露地ほ場の試験でも、同様の効果がみられ、盛土式客土法を行った方が、葉数や幹周等で生育が良好となりました。また、使用する新土は、ほ場の土だけでなく、市販の赤玉土や赤土を混ぜた土でも効果がみられました。
盛土は、高さ30cm、土壌量70Lで行った。連作土盛土区(左)は前年までビワ栽培をしていたほ場の土で、盛土式客土法(右)はビワ栽培歴のない土(薄い色で表示)で客土した。
図 盛土式客土法のイメージ


