異常気象の多い世の中に備えて
南房総市 軽込晃さん(62)
経営規模:花卉(カーネーション)33a・果樹(ブドウ)30a・野菜(トマト)44a・その他20a
妻の和枝さんと母親、息子、正社員1名、パート7名で、年間を通してカーネーションやブドウ、トマトなどの多品目栽培で農業経営を行っています。販売は市場や直売所、個人販売です。
最近は異常気象が多くなり、2019年房総半島台風被害の復旧後は多品目栽培でのリスク分散や高温時期をずらしての栽培、病気等の抵抗性苗の使用等で対応しています。しかしそれだけではリスク回避しきれないと感じ、国が推奨する収入保険への加入を決めました。加入後の2022年はカーネーションの植え付け直後に日照不足や長雨による品質低下。トマトは高温による青枯れ病等の発生があり、収穫量の減少で売上が激減しました。収入保険に加入していた為、保険期間途中につなぎ融資を利用しました。申請方法も簡単で短期間での融資が受けられたため資材費の支払が滞ることなく、収入保険に加入して良かったと思いました。
今後も農業経営を続けていくうえで、資材費の高騰や人件費の賃金上昇で経費増加は避けられません。現状の運営では成り立たず、より高品質で高単価農産物を作るために、栽培管理及び作業体系の見直しや出荷ロスの削減など様々なチャレンジを続けていく為に、収入保険は万が一の際への備えになる制度だと感じました。