共済目的(加入できるもの)

大豆、蚕繭

加入基準(加入できる人)

大豆
5a以上栽培している農家が加入することができます。
蚕繭
養蚕業を営み、掃立量が0.25箱以上の農家が加入することができます。

共済事故(補償の対象となる事故)

大豆
風水害、干害、冷害、ひょう害その他気象上の原因(地震及び噴火を含む)による災害、火災、病虫害及び鳥獣害です。
蚕繭
蚕児は、風水害、地震又は噴火による災害、火災、病虫害及び鳥獣害です。 桑葉は、風水害、干害、凍害、ひょう害、雪害その他気象上の原因(地震及び噴火を含む)による災害、火災、病虫害及び獣害です。

共済責任期間(補償する期間)

大豆
発芽期(移植期)から収穫(通常の圃場乾燥期間中のもの)までです。
蚕繭
桑の発芽期から収繭までです。

加入方式(補償内容)

大豆の加入方式は、加入時にいずれかを選択します。
蚕繭の加入方式は、全相殺方式のみとなります。

加入方式補償割合補償内容
半相殺方式基準収穫量の8割,7割,6割から選択農家ごとの減収量が選択した補償割合に応じ、総基準収穫量の2割,3割,4割を超えるときに共済金を支払います。
全相殺方式基準収穫量の9割,8割,7割から選択農家ごとの減収量が選択した補償割合に応じ、総基準収穫量の1割,2割,3割を超えるときに共済金を支払います。
地域インデックス方式基準収穫量の9割,8割,7割から選択農家ごと統計単収地域ごとに、当年産の統計単収が、基準単収の1割,2割,3割を超えるときに共済金を支払います。個人ごとの減収量では支払いできません。

共済金額(補償額)

共済金額(補償額)は、選択した加入方式・補償割合に応じて計算されます。

半相殺方式・全相殺方式・地域インデックス方式の場合
共済金額=1㎏当たり共済金額×引受収量 ※1㎏当たり共済金額は、大豆・蚕繭ごとに毎年農林水産省が定めた金額から、農家が選択した金額です。
※引受収量は、基準収穫(繭)量に農家が選択した補償割合を乗じた収量です。

共済掛金

共済掛金は、共済金額×共済掛金率で算出されます。
なお、共済掛金のうち、ほぼ2分の1相当額を国が負担しています。
※共済掛金率は、過去20年間の被害率に基づいて農林水産大臣が共済目的ごとに、引受方式等ごとに定め、原則として3年ごとに改定されます。
※事故発生リスクに応じた掛金負担の公平性を確保するため、農家ごとの危険段階別共済掛金率を導入しました。掛金率は、それぞれの農家の過去の被害実態をもとに設定します。

共済金の支払い

1.半相殺方式の場合
支払共済金=共済減収量×1㎏当たり共済金額
共済減収量=被害耕地に係る減収量の合計-基準収穫量×支払開始損害割合
※被害耕地に係る減収量の合計=被害耕地に係る基準収穫量の合計-被害耕地に係る収穫量の合計

2.全相殺方式の場合
支払共済金=共済減収量×1㎏当たり共済金額
共済減収量=(基準収穫量-収穫量)-基準収穫量×支払開始損害割合
※収穫量は、集荷業者等からの客観資料により求めます。なお、出荷しない耕地については、検見または実測調査により見積もります。

3.地域インデックス方式の場合
支払共済金=共済減収量×1㎏当たり共済金額
共済減収量=(基準統計単収-当年産統計単収)×引受面積-基準収穫量×支払開始損害割合

災害がない場合

災害がなかった、または少なかった場合の共済掛金は将来の災害に備えて積み立てられます。
災害を未然に防ぐための損害防止事業の費用に充てられます。