花壇苗類の育苗時における夜間冷房による暑熱対策技術
2025年7月
| 筆者 | 所属 | 花植木研究室 |
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| 職名及び氏名 | 上席研究員 中島 拓 | |
| 題名 | 花壇苗類の育苗時における夜間冷房による暑熱対策技術 | |
パンジーやプリムラジュリアン等の秋~初冬にかけて出荷する花壇苗類は夏季の高温期にセル成形トレイで育苗した後、ポットへ鉢上げを行う。これらの品目は、近年の猛暑の影響による育苗中の生育不良が問題となっている。この対策として、育苗中の夜間の温度管理が生育に及ぼす影響について調査したので紹介する。
農業用ヒートポンプを用いて、パンジーとプリムラジュリアンのセル成形トレイ育苗中の夜間を23℃で冷房すると、無冷房に比べ葉の展開速度が速く、大きくなる。その結果、鉢上げ時の成苗率(鉢上げに適した苗の割合)が増加し、育苗時のロスが低減できる。また、このように育苗した苗は鉢上げ以降を無冷房で管理しても開花が早く、開花株率も向上し、出荷ロスが軽減できる。
これにより、秋冬作型の花壇苗類の商品化率が改善され、安定生産につながることが期待される。



