オールリスク対応の収入保険は必須

八街市榎戸株式会社
八街産直会 専務取締役 斉藤僚次さん(42)、斉藤照夫代表(71)

経営規模:ブロッコリー450a・キャベツ200a・大根200aなど野菜多品目270a

2019年の台風15号ではハウス20棟のうち半数が倒壊、ビニール破損を含め全体の9割が被害を受け作物に大きな影響が出ました。当時はまだ収入保険に加入していなかったため銀行から融資を受けました。
制度説明を受け2022年に収入保険に加入。2023年は秋冬の野菜価格の全面相場安や作物の病気、外国人実習生がコロナのクラスター感染により計画的収穫が不可能などの原因で減収となり、初めて保険金をもらった時は十分な補償額で支払いも早く本当に助かりました。
栽培時期をずらし多品目を栽培することで危険分散を図っていますが、天災が一番怖いですね。どれだけ丈夫なハウスを建てても絶対に倒れないことはありません。多くの従業員を抱え法人経営をしているため、オールリスクに対応した販売金額を補償する保険は必須だと考え収入保険に加入しています。
現在は土づくりに力を入れて千葉県が定めた特別栽培農産物レベルの栽培をベースにし、収穫した野菜はパルシステム(生協)や地元スーパーなどに卸しています。地域の遊休農地を利用して年々農地拡大をし、将来は30haまで栽培面積を広げていきたいです。安定した品質管理に注力し、地元野菜の良さを伝えていきたいです。